2010年11月16日

メルニコフさんが我がラボに着任するまで

ラボ主任になって早3ヶ月となるメルさんですが
今日はその赤い糸を辿ってみようと思います。

先日のエントリにも書いたように、
先代ハムスタのもぐたんを亡くしてから
「また新しい子をお迎えしよう」と思っていたタイミングで
映画『ベルリンの野うさぎ』を観ました

ハムスタもしくはチンチラしか選択肢になかったワタクシの
胸の内に、突然割り込んできた大きな存在「うさぎ」。

ネットでちょっと調べてみると、
ハムやチンチラ同様、夜行性ではあるものの、
飼い主の生活リズムに順応する適応能力も
持っているとのこと。

そして、ハム以上に個性が豊かで
加えて「観賞動物」という枠から外れ、コミュニケーションをとって
いける種らしい。

「これは!」

と思ったワタクシ、早速飼育書を購入。
ハムやチンチラは見事に蹴落とされ、すっかり
うさぎお迎え態勢となっておりました。

うさぎの飼育経験がゼロだったワタクシ、
マニュアル人間と化し、通勤電車の友は
その飼育書(と、ネット情報を出力したシート)。

で。

困りました。

何が、って。

『少なくとも生後2ヶ月までは母うさぎや兄弟と一緒に暮らすべき』

飼育書に「鉄則」として記されていたのです。

母乳で育てる(免疫力を高める)という直接命に関わってくる
理由もありますが、兄弟との生活の中で、うさぎとして生きる
ルールを覚えるのが大切、と書かれています。

しかしexclamation

ペットショップというペットショップを巡り巡っても
(エキゾ専門のところですら)出会うのは
生後1ヶ月未満のうさぎさんばかり。

マニュアル人間、そのまんま疑問を店員さんにぶつけてみました。

「飼育書には生後2ヶ月は母親の元から離すな、と
書かれてますよね?
でも、ここの子たちはまだ1ヶ月も経ってないですよね?」


「そうなんですよ〜。理想はお客様のおっしゃる通りなんですが、
もう離乳は確認できましたし、それにやっぱり小さい子の方が
いいとおっしゃるお客様が多くいらっしゃるので・・・」


うわ、ペットマーケットの犠牲ってことかい?
小さい子の方が確かに可愛かろう。
手のりサイズのうさちゃんがいたら
思わず衝動買いする人もいるだろう。
お店はホクホクだろう。
売れたら次の子を早々に入店させるから回転も良かろう。
ブリーダーさんの懐もあったかくなるだろう。

でもさ・・・。

それでいいのexclamation&question

離乳直後の子をお迎えした翌日に
亡くなったもうやだ〜(悲しい顔)という話もネットで拾ったよ?


「あ、そういうケースでしたら
違う子を無償で差し上げられますのでご安心くださいわーい(嬉しい顔)


このセリフ・・・
複数のショップで言われたこのセリフを
ワタクシ、まだ声のトーンまでしっかり覚えてます。

人間の都合で早く母親から離したくせに、
それが原因で死んでしまっても、
「そのうさぎは不良品でした。交換ききますよ」
って扱いになるのかい!?

オモチャだわ・・・玩具だわ・・・これってどこか狂ってるわ・・・

ショップを廻るたびに落胆度が増していきました。

そこでワタクシ、
「ショップからのお迎え」から「里子お迎え」にシフトです。

里親募集サイトからSNSのトピックまで毎日隈なく
良縁を探しまくる日々が続きました。

中には「うさぎ飼育未経験者はNGバッド(下向き矢印)」なる条件もあり、

「やっぱり元親さんとしては初心者に託すのは
イヤなんだろうなー」

としょげる時も多々ありました。

そんなとき。

『7羽きょうだいが里親さんを探しています。
生後2ヶ月経過後にお引渡しが条件です。』



という、とても丁寧な言葉で綴られた里親募集メッセージに
目もハートも鷲掴みにされてしまったのです。

そこから元親さんもタジタジの
ワタクシの猛アタックが始まります。

うさぎ飼育未経験、
お迎えにいくときにはクルマじゃなくて電車、
戸建てじゃなくて狭いマンション住まい・・・

そんなデメリットも告白しながら、
それでもうさぎをお迎えしたいんだ、
飼育書も穴の空くほど読んでいるんだ、
ショップからはこうこうこういう理由でお迎えしたくないんだ、
責任感と愛情だけは誰にも負けないんだetc...

元親さんに思いの丈をぶつけまくりました。
(ホント失礼極まりないヤツです・・・)

そして、多くの里親候補者の中から
いよいよ里親決定告知があるという日。

PCを前にして、もうドッキドキでした。

元親さんから届いたメッセージは・・・

見事にサクラサク桜

「○○さんにはお譲りすることが決定いたしました!」

嬉しくて嬉しくて、文字が涙に滲みました。

どこまでも優しい元親さん、ワタクシに
希望を訊いてくださいました。

白い子、黒い子、グレーの子、大きい子、小さい子・・・

いろいろな写真を沢山提示してくださって、

「どの子がいいですか?」

『そうですね・・・お見立てにお任せします
(できればグレー系の子がいいなぁ←ココロの声)


「それじゃあ、○番ちゃんを是非是非!
(1〜7まで仮に附番されていました)
きょうだいの中で一番小さくて
とても人懐こい子です。
抱っこも嫌がりません。」


おお!
その子だよ!
その子がいい!
いや、「いい」なんて言ったらおこがましいぞ。
元親さんが薦めてくださるのなら間違いない!


実はグレー系の子がもう1羽いて、
その子の方が模様が特徴的だったので
そちらに魅かれていたわずかな時間もあったのですが
とにかく性格第一。
元親さんの所見第一。

・・・こうして出会ったのがメルさんです。

5月20日生まれのメルさん、
8月14日に我がラボに来るまで
3ヶ月弱の間ずっとお母さんの元にいました。
(もちろん(?)里子に出たのはラストでした。)

メルさんと某駅で初めて出会ったときのこと、
今でも鮮明に覚えています。

元親さんがメルさんの額を名残惜しそうに
最後に撫でたその瞬間、

「ああ、今までこの子は幸せなところで
育まれたんだなあ」


と実感し、そしてその幸せを引き継いでいかねば、という
大きな責務をずっしりと感じました。

あれから3ヶ月。

絆や信頼関係というのは
一朝一夕には築けないものだけど、
着実にその階段を昇っているのだと思います。

元親さん。
メルさんは今こうして
健やかに、けなげに、穏やかに、
毎日新しいことを覚えながら育っています。

その存在感は計り知れないもので、
もはやメルさん抜きにはありえない
我がラボとなっています。

しっかり渡してくださった赤い糸
これからも見失うことなく
ココロとココロをつないでいきますね。

mels_bruder1.jpg

生後1ヶ月頃のメルさん(左)ときょうだい
(元親さんご提供写真)

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ニックネーム らぼすたっふ at 13:17| らす (研究員E) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする